さて、選んだ銘柄について、見ていきましょう。
その会社は、昨年度、いくら稼ぎましたか?
ここでは、長期的に成長している会社の例として、ニトリホールディングス(9843)を選んでみました。
皆さんは、自分で選んだ会社を調べてみましょう。
どのサイトで調べてもいいのですが、四季報を使って見ていきます。
2022年3集 夏号 を見ると、
連結22.2 の1株益の欄は、856.7(円)となっています。
これが、この会社が昨年度に稼いだお金になります。
1株益は、1株当たり当期純利益とかEPS(Earnings per share)と言われたりします。
この1株益856.7円は大きいのか小さいのか、何かとの比較が必要になります。
例えば、「昨年は856万円稼いだ」と聞くと、サラリーマンとしては、まあまあです。
でも、10億円持っている人が、「昨年は856万円稼いだ」と言っても、イマイチです。
なので、資産当たりの稼ぎで見るのは1つの比較になります。
四季報をまた見ます。
ニトリの1株資産(2022年2月期)は、6490円 とあります。
従って、
856.7÷6490 ≒ 0.134 = 13.4%
となります。純資産当たりの純利益が13.4% です。
純資産(自己資本)をどれだけうまく使って稼いだか、の指標になります。
これをROEと言います。
何度か出てきた、成長のエンジンになる指標なのです。
(ROEの計算では、厳密には分母は6490円ではありません)
あなたの選んだ会社のROEは何%でしたか?
10%くらいは稼いでほしいし、20%以上だとかなり稼いでいますね。
これが過去10年どうなっているのか、次にその推移を調べていきます。