付加年金制度
国民年金に「付加年金制度」というものがあります。
私も、これを知ったのは、今年に入ってからなのですが。
付加年金保険料(掛け金)の半分が65歳でもらえ、その後も毎年、掛け金の半分をもらえるという制度。
ただし、掛け金はごく少ない、月400円です。
正確には、老齢基礎年金に付加されるものなので、小額となります。
株式投資で増やすのとどっちが得?
半分が65歳でもらえ、翌年半分もらえるので、2年で元が取れるといううたい文句ですが、本当に得なんでしょうか?
計算してみました。
◆50歳から付加保険料を納めた場合
65歳から掛け金の半分がもらえることになります。
掛け金は、400円×12か月=4800円(年間)です。
これをxとしましょう。
65歳でもらえる(年間)のは、50歳から60歳の10年間納めるので、半分の5xになります。
自分で、50歳から65歳まで運用すると、15年の期間があります。
51歳の時納めたお金は、14年間運用できます。
52歳の時納めたお金は、13年間運用できます。
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59歳の時納めたお金は、6年間運用できます。
株式投資をすると年間7%くらいは増える自信が付きますから、
年間7%で運用できるとすると、
65歳時点で、納めたお金をすべて運用していたと仮定して、
50歳の時から、xを年率7%で15年運用
+51歳の時から、xを年率7%で14年運用
+52歳の時から、xを年率7%で13年運用
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+59歳の時から、xを年率7%で6年運用
ここで、年率7%での利率を表にし、15年~6年運用した期間を紫色で着色します。
利率表から運用した比率(紫色部分)を足し算すると、
2.76+2.58+2.41+ ・・・ +1.50 = 20.73
となります。
(Excelで計算)
65歳時点で納めたお金は20.73xとなっています。
ここで、もらった1年間の年金(5x)は使ってしまうとすると、65歳時点で、
20.73x-5x=15.73x
が残ります。
来年に向けて7%増えますから、66歳時点には、15.73x×1.07=16.83x
となります。
また5xを使うので、11.83xが残り、、、
という計算です。
すると、69歳まで受け取れば元が取れることがわかりました。
悪くないですね。
◆40歳から付加保険料を納めた場合
同様に、40歳から付加保険料を納めた場合、
20年間納めるので、受け取る金額は半分の10xになります。
自分で運用すれば、65歳時点で61.52x(25年~6年運用の利率合計:紫色着色部)のお金になっていて、
毎年10xを使うとして、72歳で元が取れる計算となりました。
◆30歳から付加保険料を納めた場合
更に、30歳から付加保険料を納めた場合、
30年間納めるので、受け取る金額は半分の15xになります。
自分で運用すれば、65歳時点で141.76x(35年~6年運用の利率合計:紫色着色部)のお金になっていて、
毎年15xを使うとして、79歳で元が取れる計算となりました。
結論
前提として、自分で年率7%増やすことになっていますが、
確実に増えるものとして考えるなら、30歳くらいから付加年金保険料を払うのも悪くなさそうです。
20歳からは計算していませんが、加入するのは、30歳以降でいいのではないでしょうか。
株式投資を勉強すれば、年率7%、
このぐらいは当然だなと思える日が来ると思います。
私のおすすめは、株式投資を勉強して、年率7%以上増やすことに注力することです。
ですが、この付加年金保険料の制度、まあまあお得な制度と思います。
昨日の投稿では、年率100%で考えるまでもなかったのですが、
常に計算して、判断しているのです。
「どっちが得なんだ?」って。