新聞記事
上場企業全体に140兆円の現金が手元にあるそうです。
以前書いたように、これは株主のお金です。
内部留保とも言われます。
これは将来何かすることができたときに使えるお金で、
工場を作る、M&Aをする、研究開発費に充てる、など
基本的に何にでも使える自由なお金です。
内部留保の使い道
使い道は、大きく3つに分かれます。
新規事業への投資、配当、自社株買い。
会社のお金は株主のお金ですから、
株主利益が最大化するように使われるべきです。
その使い方は、経営者に任されます。
最近の風潮として、貯め込むのは良くないから、配当しろ!
という意見がよく聞かれます。
先日書いたように、配当すると、税金が約20%取られます。
自社株買いなら、税金がかかりません。
ずっと保有するなら、自社株買いが得なんです。
市場に出回っている株が減るから、その分、1株当たりの利益も資産も上がります。
そして、株価も上がりやすくなる。
何年も新規事業が思いつかないなら、自社株買いが株主利益のために一番有利なんです。
手元資金が過去最大規模にあり、自社の株価を割安と感じている、この2つから、
140兆円が自社株買いに動き出すだろう、とのことです。
この記事では上組(9364)が例に上がっています。
ROE5%程度がずっと続いてきた会社ですね。
ROEは複利で効いてくるので、少なくとも10%以上欲しいですね。