・・・3位・・・
「お茶の科学」 大森正司 著

面白かった。お茶の全体像からおいしい淹れ方まで、科学の視点から書いてくれていて、勉強になる。手元に置いて、時々、読み返すだろう。
一方で、水道水は沸騰をしっかりさせること、急須のステンレス網は使わないこと、などが書かれていない。最近気づいたが急須も大事。まだまだ勉強したい。科学として。

・・・2位・・・
「1%の運の開き方」 崔燎平 著

シンプルでわかりやすい、いいことがたくさん書いてあったなぁという感想。
トイレ掃除を毎日しようと思い、実行。ぱらっと読み返すと、蓋をしめて、トイレットペーパーは三角に折るとあった。これはやってなかった。これもやるか。とりあえず3年。

・・・1位・・・
「幸福の「資本」論」 橘玲 著

kenmoさん、ちょる子さん、両方が読んだと言っていた。且つ、私が読んでいない橘玲氏の本だったので、読んだ。
過去の著者の他の本のことも改めてわかりやすく書いてあって、
伽藍とバザールのこと、個人と間人のことなど、忘れていた。
伽藍は、日本的な会社組織のようなもので、仲間意識が強い。入社試験で問われるのは、組織の中で働けるか。
バザールは、欧米の会社組織のようなもので、能力があるか。
バザールでのゲームは、できるだけ目立って良い評判を集めること。伽藍では、できるだけ目立たず、悪評を避けること。
欧米では、「病院にかかる」はあり得ず、自分の病気にベストな医者を選ぶ。

また、人間社会で富を獲得す要る手段に、政治空間の基本である権力ゲームと貨幣空間で行われる市場ゲームの2つの方法がある。
政治空間は、嫉妬や憎悪、裏切りや復習などのどろどろした感情が渦巻いていて、戦争から恋愛までの人間ドラマが繰り広げられる。
貨幣空間は、お金を介したコミュニケーションなので、ものすごくフラット。言い換えると冷淡。
権力ゲームは、敵と味方を分けるところから始まる。政治の本質は「あいつは敵だ。敵を殺せ」とドイツの法学者カール・シュミットは要約した。
これに対して、貨幣空間は、市場の倫理で動いている。市場の倫理とは、「正直」「契約の尊重」「見知らぬ他人との協力」。
政府も会社も典型的な政治空間。
政治空間の基本は敵を殺して権力を獲得する冷酷なパワーゲーム。
ひとびとが都市に集まり社会が豊かになってくると、だんだんベタな権力ゲームが煩わしくなってきます。貨幣空間の際立った特徴はそのシンプルさにあります。

自由のための、金融資産
自己実現のための、人的資本
幸福のための、社会資本

会社はきらいだけど、会社なしには生きていけないというのが、日本人の悲しい性。

以上、痛烈にきっちり指摘してくれていると思った。

投稿者
アバター画像

SHOGO

2001年から投資を始め、2019年から専業投資家。 1人でも多くの日本人が、日本のいい会社の株を保有することを願っています。 頭を使って稼ぐことを許容することで、日本から資産が流れないようになるといいなと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)