資産変化の例

日本社宅サービス(8945)という会社がありました。
現在は、サンネクスタグループに社名変更されています。

岩塚製菓の例を先日挙げましたが、
ここも特殊な面があります。

それは、資産です。

利益以上に資産が増えている!

私がこの株を最初に購入したのが、2016年3月。

過去10年のROEが平均15倍程度なのに、BPSが9年で4倍以上になっている。
おかしい(1.15の9乗は4未満)となって、調べました。

有価証券報告書から、ベネフィット・ワン(2412)の株をたくさん持っていて、
ベネフィット・ワンの株価がどんどん上昇していることが判明。

そして、日本社宅サービスのPBRは0.77倍。

安すぎる!
そう判断して買いました。

2015年6月期の時点で、
ベネフィット・ワン(2412)の株を347000株(9.5億円分)保有しており、
日本社宅サービスの純資産に占める割合が大きかったのです。

ちなみに、ベネフィット・ワンの株価推移(月足)はこちら。

持ち株の上昇に伴い資産が増加

日本社宅サービスの純資産は、ベネフィット・ワンの株価に左右されます。
株価上昇中はどんどん資産が増加。
だから、ベネフィット・ワンの株価も3か月ごとにチェックしていました。
ここはROEが高いけれど、配当が多いので、資産はあまり増加していない。
PBRが高く、株価がいつ急落するか、心配でした。

利益確定

私は、
2020年12月にベネフィット・ワン株のPBRが32倍になったとき、全て処分しました。

2021年6月期の時点で、ベネフィット・ワン株の時価(日本社宅サービスの資産)は、48.5億円。2015年6月期から5倍に増えています。

その後、日本社宅サービスは、
2022.6期にベネフィット・ワン株を一部売却しています。
上手に利益確定していますね。

有価証券が多い時は、保有株を調べる

会社が、株をたくさん持っていて、資産が大きく変わりうる、そんな例でした。

ちなみに、日本社宅サービスとベネフィット・ワンの関係ですが、
早くからアウトソーシング事業を開始した会社同士で、初期は交流もあったそうです。
お互いにたくさんの株を持ち合っているのはそういうわけです。
株主総会で教えてくれました。

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SHOGO

2001年から投資を始め、2019年から専業投資家。 1人でも多くの日本人が、日本のいい会社の株を保有することを願っています。 頭を使って稼ぐことを許容することで、日本から資産が流れないようになるといいなと思っています。

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