哲学のクラスが始まる前、教壇に立つ教授の前にいくつかモノが置かれている。
教授は、大きな空っぽのマヨネーズのビンに、5cmくらいの石を詰め始める。
学生に聞く。ビンはいっぱいになっただろうか?学生は頷く。


次に教授は、小石を詰めた箱をつかんでビンの中に入れる。ビンを少し揺さぶる。
小石は大きな石の隙間を埋めていく。彼は学生に尋ねる。ビンはいっぱいになっただろうか。学生は頷く。


今度は、細かい砂の箱を取り出して、ビンに注ぐ。砂は隅々まで埋め尽くす。彼はもう一度学生に尋ねる。
ビンはいっぱいになっただろうか。学生は元気に声を合わせて「はい」と答える。
教授は、机の下からビールを2缶取り出し、ビンの中に注ぎ込む。ビールは砂の間にしみわたる。
学生は笑った。

笑いが収まると、教授は言う。
「さて、このビンは君たちの人生を表しているということを理解して欲しい。
大きな石は家族や恋人、健康、子供など大切なものを表す。他のすべてを失っても、
これらが残っていれば君たちの人生は充実している。小石はそれ以外の、
例えば、仕事や住居、自動車などだ。砂はそれ以外の些末なものだ。」


教授は続ける。
「もし、最初に砂をビンに入れたとしたら、小石や石が入り込む場所はなくなってしまう。
人生も同じことだ。時間とエネルギーを些末なことに使ってしまったら、
本当に重要なことをやる余裕がなくなってしまう。」


バフェット(コーラ好き)なら、ビールの代わりにチェリー・コークを注ぐに違いない。

財産を築くのは望ましいことであるし、バフェットの倫理的な方法と原則に従う事は立派なこと。
しかし、もし、人生の重要な要素(大きな石、つまり友人関係、健康、家族、あるいは小石)を犠牲にして財産を築いたなら、
財産の対価は大きすぎると言えるだろう。

書籍「バフェット 投資の王道」より。

私は、バフェット(本)から多くのことを学びました。

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SHOGO

2001年から投資を始め、2019年から専業投資家。 1人でも多くの日本人が、日本のいい会社の株を保有することを願っています。 頭を使って稼ぐことを許容することで、日本から資産が流れないようになるといいなと思っています。

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