複利、知っていますか?
言葉は知っていると思います。
どのぐらいの威力なのかが、ピンと来ていない人も多いかもしれません。
書籍「バフェットの銘柄選択術」の題13章<バフェットが高ROE企業を好む理由>
の中に、A社のROEが33%で全て内部留保してこれが10年続くと仮定した表があります。
株主資本は10年で17.3倍になっています。
計算は、
1.33の10乗 ≒ 17.3 です。
A社の資産が10年でこれだけ増える、というものです。
仮に株価も資産の増加に沿って上がるとすると、株を買っていれば、10年で1000万円が1億7300万円になります。年利33%の定期預金みたいなものです。
A社は1988年頃のコカ・コーラ社をモデルにしており、2022年現在の日本市場では、ここまで高ROEの会社を割安に買えることは無さそうです。
日本市場では
現実的なところでは、ROE15~20%はちらほら見られます。
では、10年でどのくらい増えるのか、計算してみましょう。
(問) 1.20の10乗は?
(答) 約6倍。
(問) 1.15の10乗は?
(答) 約4倍。
こういう会社の株が安い時に買う。
それだけ。
私が「バフェットの銘柄選択術」を読み終えて最初にとった行動は、複利の利回り表の作成でした。